Thursday, September 26, 2019 10:14 AM

大阪空港で刃物所持見逃す 対応までに2時間半経過

 26日午前7時前、大阪(伊丹)空港の南ターミナルにある全日空の保安検査場で、男性客の手荷物の中にあった刃物を女性係員が見逃した。同社は係員の申告から約2時間半後に運航を見合わせ、検査場を通過し搭乗待ちの乗客を場外に出して再検査。運航は午後1時ごろ再開したが、同空港発着の30便以上が欠航し、多数の遅れも出た。

 検査のやり直しを始めた際、男性客は既に航空機に搭乗し、出発済みだったとみられる。対応が後手に回った格好だ。係員の記憶では男性客の行き先は羽田だったという。

 全日空などによると、委託先の警備会社の女性係員が、優先搭乗できる特別会員専用の保安検査場で、40〜50代とみられる男性客の手荷物をエックス線検査し刃物のようなものを発見。確認すると折り畳みナイフだった。係員は客から「大丈夫」と言われ、そのまま通過させたという。(共同)