Friday, September 27, 2019 10:33 AM

シリア北西部停戦呼び掛け 米英など7カ国共同声明

 米国や英国、サウジアラビアなど7カ国の外相は26日、内戦下のシリアで反体制派最後の拠点、北西部イドリブ県の即時停戦を呼び掛ける共同声明を発表した。「いかなる化学兵器の使用も許容できない」とも言及した。

 国連安全保障理事会では19日、ドイツなど3カ国がイドリブの停戦を求める決議案を提出したが、中国とロシアが拒否権を行使し否決された。声明は各国の首脳らが集まる国連総会の機会を利用し、国際世論に訴える狙いとみられる。

 声明は「安保理が市民保護の呼び掛けで結束することに再び失敗したことを深く遺憾に思う」と表明した。また、シリアのアサド政権と反体制派が内戦終結後の新生シリアの基盤となる新憲法の起草委員会発足に合意したことを歓迎した。(共同)