Friday, September 27, 2019 10:34 AM

共産党統治の経験広める 中国、外交戦略の白書

 中国政府は27日、外交戦略に関する白書を公表し、香港問題などを巡り中国への圧力を強める米国を念頭に「ある国は公然と他国の内政に干渉している」と批判した。共産党の一党独裁による統治の優位性を示し、発展途上国に中国流の発展の「経験を提供する」と強調した。

 白書は、中国が社会主義に基づく独自の方法で発展したと指摘した。「近代化とは西側諸国のようになることではない」として「西側の論理」の押しつけを拒否。「各国は互いの政治制度を尊重し、内政干渉やいじめには反対するべきだ」と主張した。

 一方で「中国の発展は途上国の手本だ」と自賛し、「各国と国家統治の在り方を巡る交流を深め、共同で良き政治を実現する」とうたった。「中国モデルの輸出はしない」としたものの、欧米とは別の価値観に基づく政治制度を選ぶ権利が各国にあると訴えた。(共同)