Friday, September 27, 2019 10:36 AM

関電20人に3億2000万円 八木会長ら報酬減

 関西電力の八木誠会長(69)らが、関電高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山栄治氏(今年3月に90歳で死亡)から多額の金品を受領していたことが、金沢国税局の税務調査で分かった。岩根茂樹社長(66)は27日、臨時の記者会見を開き、2011年2月〜18年2月の約7年間で20人が計約3億2000万円相当を受け取り、自身や八木会長を報酬減の処分にしたと明らかにした。辞任は否定した。

 岩根社長は「常識の範囲を超える金品は受け取りを拒んだり、返却を試みたりしたが、強く拒絶されたため一時的に個人の管理下で保管していた」と釈明した。

 菅義偉官房長官は記者会見で「公益事業を担う事業者は、地元や国民からの信頼が不可欠。不透明な形で金品を受領していたのは大変な問題だ」と発言。経済産業省は関電から事情を聴いた。(共同)