Monday, September 30, 2019 10:30 AM

トランプ氏側が捜査要求 ウクライナ元高官が証言

 トランプ大統領の対ウクライナ圧力疑惑に関し、ウクライナで8月まで検事総長を務めたルツェンコ氏がロサンゼルス・タイムズの取材に応じ、トランプ氏の弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長から、米大統領選の民主党有力候補であるバイデン前副大統領の息子に関する疑惑の捜査を求められたと証言した。同紙が29日伝えた。

 ルツェンコ氏によると、ジュリアーニ氏はバイデン氏の息子ハンター氏がウクライナの天然ガス会社役員を務めていた際に不正行為がなかったかどうか調べるよう要求。ルツェンコ氏は不正の証拠がないと指摘、「米当局者の利益だけのために捜査を始めることはできない」と断ったという。

 ジュリアーニ氏は昨年、一度はバイデン氏を巡る追及を諦めたものの、今年4月にゼレンスキー氏がウクライナ大統領選で勝利すると、ルツェンコ氏への接触を再開していた。ルツェンコ氏とはニューヨークとワルシャワで2度にわたって直接会ったほか、頻繁に電話もしていたという。(共同)