Tuesday, October 01, 2019 10:34 AM

中国、最新ICBM初公開 建国70年で軍事パレード

 中国は1日、建国70年の国慶節(建国記念日)を迎えた。北京の天安門広場周辺で過去最大規模の軍事パレードを挙行し、米国のほぼ全域を射程に収める多弾頭型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」など最新兵器を初公開した。習近平国家主席は記念式典で演説し、中央政府が香港の管轄統治権を持つとする「一国二制度」を堅持する考えを強調。香港のデモ隊が求める民主化要求を拒否する姿勢を明確にした。

 軍事パレードは1949年の共産党政権発足以来、70年間で米国の地位に挑戦する大国に成長した姿を内外に示し、国威発揚と習指導部の求心力向上を図る狙い。国際社会が中国の台頭に警戒感を強める中、露骨な軍事力の示威は日米などを刺激しそうだ。

 東風41のほか、最新鋭ステルス戦闘機「殲20」など米国への攻撃を想定したとみられる兵器を公開。極超音速滑空兵器を搭載する次世代弾道ミサイル「東風17」、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪2」や新型の無人偵察機なども登場し、兵器のハイテク化を誇示した。装備は全て国産だとしている。(共同)