Tuesday, October 01, 2019 10:34 AM

香港デモ、実弾発砲で重体 数万人参加、多数拘束

 中国建国から70年を迎えた1日、香港で計数万人の市民らが無許可のデモを決行、若者らと警官隊が各地で激しく衝突した。香港警察などによると、警官が九竜半島の衝突で実弾を発砲、高校2年の男子生徒(18)が左胸を撃たれて重体となった。「逃亡犯条例」改正案を巡る一連のデモで実弾発砲による負傷者は初めて。警察は各地で催涙弾を発射、多数を拘束した。

 香港政府によると31人が負傷し、うち2人が重体。うち1人は男子高校生とみられる。警察は発砲について「デモ隊に襲撃され生命の危険を感じたため」と釈明した。

 中国は1日、北京の天安門広場周辺で過去最大規模の軍事パレードを挙行し、米国のほぼ全域を射程に収める多弾頭型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」など最新兵器を初公開した。習近平国家主席は記念式典で「一国二制度」を堅持する考えを強調したが、香港の混乱が深まったことで共産党の統治手法の限界が露呈した。(共同)