Friday, October 04, 2019 10:15 AM

弾劾調査、元NY市長焦点 「英雄」が疑惑最前線に

 トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る下院の弾劾調査で、側近で弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長に注目が集まっている。来年の大統領選の民主党有力候補、バイデン前副大統領のスキャンダルを探すためウクライナ側と何度も接触。2001年の米中枢同時テロ対応で陣頭指揮を執った「英雄」が疑惑の最前線に立たされている。

 トランプ陣営は、バイデン氏が副大統領時代、息子が役員を務めたウクライナのガス会社に不正がないかどうか調べていた同国検事総長を解任させたと一方的に主張。その証拠集めに奔走しているのがジュリアーニ氏だ。

 ジュリアーニ氏は検事出身で1980年代にニューヨークのマフィア一掃作戦で一躍有名に。94〜2001年末に市長を務め、治安改善に手腕を見せて大統領候補にも浮上。前回大統領選では早々にトランプ氏を支持し厚い信頼を得た。(共同)