Monday, October 07, 2019 10:39 AM

失業に抗議、死者100人超 イラク大規模デモ1週間

 イラク各地で拡大した反政府デモで、内務省は7日までに死者が104人、負傷者が6000人以上に達したと発表した。失業や劣悪な公共サービスに対する若者らの抗議行動が始まってから8日で1週間。約2年前に過激派組織「イスラム国」(IS)から全土を解放したイラクが、再び混乱に陥っている。

 デモ鎮圧に乗りだした治安部隊は市民に向け実弾を発砲。政府の強硬姿勢が若者のさらなる反発をあおり、収拾が困難な事態を招いている。

 イラク当局は7日、首都バグダッドの北東部サドルシティーで実弾が使用されたことを認め「実行した隊員を処分する」と発表した。アブドルマハディ首相は7日、デモ対応を巡りポンペオ米国務長官と電話協議した。(共同)