Tuesday, October 08, 2019 10:21 AM

超党派で大統領に集中砲火 米議会、異例の反発

 米議会は7日、シリア北部からの米軍撤収決定を巡り米国の安全保障を脅かすなどと超党派で批判し、トランプ大統領は異例の集中砲火を浴びた。与党共和党指導部も非難し「米議会ではめったに見られない動き」(米メディア)に発展。思わぬ反発で苦境に陥ったトランプ政権は火消しに躍起になっている。

 共和党上院トップのマコネル院内総務は7日の声明で「米軍の急激な撤退はロシア、イラン、シリアのアサド政権に利益をもたらすだけだ」と非難し、トランプ氏に再考を要求。ペロシ下院議長(民主党)も声明で「この危険な決定を覆さなければならない」と訴えた。

 米国内では過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米軍に協力してきたクルド人勢力への「裏切り行為」などと批判が高まっている。(共同)