Tuesday, October 08, 2019 10:24 AM

太陽系外の惑星を発見 宇宙進化、理論的に解明

 スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、2019年のノーベル物理学賞を、太陽系外の惑星を発見したスイス・ジュネーブ大のミシェル・マイヨール名誉教授(77)とディディエ・ケロー教授(53)、宇宙の歴史と構造を理論的に解明したプリンストン大のジェームズ・ピーブルズ名誉教授(84)に授与すると発表した。従来の宇宙観を大きく変えた業績が評価された。

 スイスの2氏は1995年、南フランスの観測施設を使い、木星のようにガスでできた惑星「ペガスス座51番星b」を発見。2人の研究が刺激となって太陽系外惑星の探索が盛んになり、これまでに太陽とは違った恒星を周回するさまざまな大きさや形態の惑星が4000個以上、見つかっている。

 主に岩石でできており、恒星からの熱が適度に届く惑星には水が液体の状態で存在でき、生命がいる可能性もあり、探索が進められている。航空宇宙局(NASA)は昨年から、宇宙望遠鏡「TESS(テス)」を使って太陽系の外の惑星の観測を進めている。(共同)