Tuesday, October 08, 2019 10:24 AM

日米、貿易協定に正式署名 農産品関税、TPP水準に

 日米両政府は7日(日本時間8日)、ホワイトハウスで貿易協定に正式署名した。米農産物関税を環太平洋連携協定(TPP)水準に引き下げる。安倍晋三首相は8日、参院本会議で「わが国の幅広い工業品で、米国の関税削減、撤廃が実現する。農家の皆さんの不安に対しても、万全の対策を講じる」と述べた。7日の署名式に出席したトランプ大統領は「日米双方にとって大きな成功だ」と自賛した。

 日米は同時に、デジタル分野のルールを定めたデジタル貿易協定にも署名した。日本側は与党内での了解を得て協定の承認案を15日にも臨時国会に提出する方針だ。来年1月1日の発効を目指し、手続きを加速させる。

 貿易協定では、牛肉や豚肉など農産物の関税の多くがTPP参加11カ国に合わせ、発効2年目の水準まで引き下げられる。米側によると、日本は約72億ドル(約7700億円)分の関税を撤廃・削減する。コメはTPPで米国に認めた7万トンの無関税枠を設けず、国内農業を一定程度守る内容となった。(共同)