Tuesday, October 15, 2019 10:35 AM

ワクチン接種へ指針改定 豚コレラ、台風被害点検も

 農林水産省は15日、豚コレラ対策で実施する豚へのワクチン接種に向けて防疫指針を正式に改定した。農水省が選定した「接種推奨地域」の10県の知事判断で実施できるようになる。早い県では10月中にも接種が始まる見通し。三重県は10月中旬にも着手し、岐阜県や愛知県は10月下旬の開始を目指す方針を表明した。

 一方、台風19号を受け、ウイルスを媒介する野生イノシシなどの侵入を防ぐため農場に設置している防護柵に破損がないかどうか、緊急点検するよう全国の都道府県や関係団体に指示した。

 防疫指針は農水省の有識者会議が10日に改定案を了承していた。ワクチンの接種推奨地域は飼育豚や野生イノシシの感染が確認された群馬、埼玉、富山、石川、福井、長野、岐阜、愛知、三重、滋賀の10県。各県の知事は具体的な接種地域などを盛り込んだプログラムを作成し、農水省の確認を受けた上で接種実施を最終判断する。(共同)