Wednesday, October 16, 2019 10:24 AM

米韓訓練「傍観せず」 北朝鮮けん制、各国警戒

 北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、論評を出し、米韓両軍が秋に海兵隊の合同訓練を計画していると非難、「侵略的な挑発策動は傍観しない」とけん制した。日米韓の当局は、北朝鮮が対米交渉と並行して弾道ミサイルなどの兵器実験を続ける恐れがあるとみて警戒している。

 北朝鮮メディアは16日朝、金正恩朝鮮労働党委員長が「革命の聖地」とされる白頭山に登り、ふもとの三池淵郡を視察したと報じた。金氏は「米国をはじめとする敵対勢力」との表現で米国を名指しで批判した。何らかの重大決定を下すとの臆測も出ている。

 スウェーデンのストックホルムで5日行われた米朝実務協議が不調に終わって以降、金氏の対米批判発言が伝えられるのは初めて。(共同)