Wednesday, October 16, 2019 10:25 AM

シリア侵攻中止求め会談へ 米副大統領、トルコ訪問

 ホワイトハウスは15日、トルコ軍によるシリア北部侵攻の中止を求めるため、ペンス副大統領が16日からトルコの首都アンカラを訪問すると発表した。17日にエルドアン大統領と会談する見通しで、停戦するまで対トルコ制裁を続けるとのトランプ大統領の方針を伝える。ポンペオ国務長官らも同行する。

 トランプ氏によるシリア北部からの米軍撤収決定を引き金に、地域情勢が流動化しロシアの存在感が増している。トランプ氏には撤収の再考を求める圧力が強まっており、16日に共和、民主両党の議会幹部と対応を協議する。

 トルコは、シリア北部を実効支配し過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で米軍に協力してきたクルド人勢力を攻撃している。エルドアン氏は15日、「停戦は不可能」と述べ、侵攻中止要求を拒否。米国の制裁も「気にしない」と語った。(共同)