Wednesday, October 16, 2019 10:25 AM

弾劾でトランプ氏一斉非難 民主党、最左派に批判も

 来年の米大統領選での政権奪還に向け候補者絞り込みを進める野党民主党の第4回候補者討論会が15日、オハイオ州コロンバス郊外で開かれた。議会によるトランプ大統領弾劾調査の開始後、初の討論会。バイデン前副大統領(76)が「史上最も腐敗した大統領だ」と述べるなど、調査協力を拒むトランプ氏を各候補が一斉に非難した。

 急速に支持を伸ばしてきた最左派ウォーレン上院議員(70)が訴える国民皆保険導入や大企業解体という急進的公約に、他の候補が批判を浴びせた。党候補指名争いは支持率平均で、バイデン、ウォーレン両氏の「2強」状態で、ウォーレン氏は勢いを止めようとする他候補の標的となった。

 ウォーレン氏はハーバード大元教授で、富裕層への増税などを掲げ、若者らを中心に浸透。「破産に陥る人々の多くは医療保険の問題を抱えている」と述べ、国民皆保険制度の導入を訴えた。財源確保策について追及を受ける場面も目立った。(共同)