Friday, October 18, 2019 10:29 AM

追加経費、調整委で決着を マラソン札幌でIOC会長

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は18日、ドーハで共同通信の取材に応じ、札幌市で開催する方向となった東京五輪のマラソンと競歩で新たに発生する経費の負担について「全ての疑問点は調整委員会で話し合われる」と指摘し、30日から東京で開かれるIOC調整委の会合で大会組織委員会や東京都と決着することを期待した。

 組織委の森喜朗会長はIOCに負担を求める可能性も示しており、国を含めて追加経費をどこが負担するのかが今後の焦点になりそうだ。

 バッハ会長は各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会出席後に「札幌での開催は、酷暑から選手の健康を守るために取った解決策だ」と異例の判断の背景を改めて強調した。組織委や都、国と協議を重ねながら五輪の準備状況を監督する調整委の立場を尊重し「暑さ対策は大きな課題。収穫の多い話し合いになるだろう」と述べた。(共同)