Friday, October 18, 2019 10:30 AM

硫黄島星条旗写真で人違い 米軍、歴史家指摘で結論

 米海兵隊は17日、太平洋戦争の激戦地、硫黄島の摺鉢山で1945年2月に星条旗を掲揚した瞬間をとらえた写真に写っている米兵6人のうち1人について、これまで別人と取り違えていたと発表した。民間の歴史家3人の指摘を受け、連邦捜査局(FBI)も協力して調査、結論付けた。

 星条旗掲揚の場面はAP通信カメラマンが撮影し、歴史的な一枚としてピュリツァー賞を受賞。ルーズベルト大統領(当時)の指示で米軍が写真の兵士らを特定したが、2016年にも一部が別人だったことが判明した。来年、終戦75年を迎えるのを前に再び明らかになった人違いに注目が集まりそうだ。

 海兵隊は、写っていなかったと断定した兵士=1979年死去=についても「掲揚に重要な役割を担った。彼らはみな英雄だ」としている。(共同)