Friday, October 18, 2019 10:30 AM

シリア戦闘収束、不透明 米トルコ合意、曖昧さも

 米国とトルコが結んだ17日のシリア停戦合意には、トルコがシリア侵攻の目標とする内容が実質的に多く含まれた。ただ、トルコが管理することになるシリア北部の「安全地帯」の範囲が明示されないなど曖昧な点も残り、戦闘収束につながるかどうかは不透明だ。

 「求めるものを得た」。トルコのチャブシオール外相は、米国との合意を発表した17日夜の記者会見でこう言い切った。

 合意では停戦中の5日以内に、トルコが敵視するシリアのクルド人勢力が国境地帯から撤退。そこに設ける安全地帯はトルコ軍が管理するとした。トルコは9日に始めた侵攻の目的として、自国の安全保障を脅かすクルド人勢力を国境地帯から一掃し、シリア側に安全地帯を設け国内のシリア難民を帰還させると主張してきた。(共同)