Tuesday, October 22, 2019 10:47 AM

米中露で核兵器上限を トランプ氏が意欲

 トランプ大統領は21日、米露の中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効を受け、米中露3カ国の核兵器の数に上限を設ける新たな核軍縮の枠組み創設に意欲を示した。中国との貿易交渉の席でもこの考えを伝えたという。FOXニュースのインタビューで語った。

 トランプ氏は核大国として「米国が最も強く、ロシアが2番、中国が3番だ」と指摘した上で、核兵器の維持管理には「非常に費用がかかり、危険だ」と強調。ロシアとは話し合っており、中国に対しては「全員で集まって上限をまとめよう」と提案したと説明した。

 スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、今年1月時点の核弾頭総数は世界で最大1万3865個。トランプ氏は「1万もの武器はいらない。上限が必要だ」と訴え、中露ともに自身の考えに関心を示していると主張した。新たな枠組みには相互検証の仕組みも必要だとの認識も示した。(共同)