Thursday, October 24, 2019 10:30 AM

1票格差また「違憲状態」 7月参院選、2件目判決

 「1票の格差」が最大3.00倍だった7月の参院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、札幌市の有権者の男性(45)が北海道選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、札幌高裁(冨田一彦裁判長)は24日、「違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等があった」とし、「違憲状態」との判断を示した。無効請求は棄却した。

 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした訴訟で、高松高裁に続く2件目の判決。高松高裁も「違憲状態」と判断しており、選挙制度改革を巡る国会の議論に影響しそうだ。

 原告側は判決を不服として上告する方針。被告の北海道選挙管理委員会は「選挙の適正な管理執行に努める」とした。(共同)