Thursday, October 24, 2019 10:30 AM
ハンセン病補償最大3万人 家族被害回復に基本方針
ハンセン病元患者家族の補償を議員立法で目指す超党派国会議員グループは24日の全体会合で、補償額を最大180万円とする補償法案基本方針を正式に決定した。法案にまとめ、臨時国会に提出する。差別や偏見にさらされた家族の被害回復に道筋が付いたが、補償制度に有効性を持たせるには、差別解消に向けた啓発活動が課題となる。厚生労働省は対象が2万〜3万人、予算規模が350億〜500億円になるとの試算を公表した。
家族訴訟原告団長の林力さん(95)=福岡市=は「ようやくこの日を迎えられた」と述べた。
基本方針では、精神的苦痛の慰謝料として、補償法施行時に生存している元患者の親子や配偶者、同居していた子の配偶者ら1親等の姻族に180万円、きょうだいや同居のおい、めい、孫、配偶者のきょうだいなど2親等の姻族や3親等内の血族に130万円を支給すると定めた。(共同)
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