Thursday, October 24, 2019 10:32 AM

弾劾調査に揺らぐ共和党 罷免確率「20%」予測も

 ウクライナ疑惑を巡り、野党民主党が多数派の下院で始まった弾劾調査の進展に、与党共和党の上院議員が揺らぎ始めている。上院は共和党が多数派だが、弾劾裁判が開かれればトランプ大統領が有罪・罷免される確率は20%との予測も。政権高官らの「爆弾証言」(CNNテレビ)が相次ぐ中、トランプ氏と少し距離を置く議員も出ている。

 「状況は、あまり良くない」。共和党上院ナンバー2のスーン議員は23日、テーラー駐ウクライナ代理大使の証言を踏まえ、トランプ氏の形勢は厳しくなってきたとみていることを示唆。同党のコリンズ上院議員もテーラー氏を「信用できる」と強調し、証言は「重要な証拠のように思える」と語った。

 共和党上院トップのマコネル院内総務は、弾劾調査の発端となった米ウクライナ首脳電話会談の内容に関し「全く問題ない」とトランプ氏に伝えていたのは事実かと記者団に問われると「そのような会話はしていない」と述べ、トランプ氏の説明を完全否定した。(共同)