Friday, October 25, 2019 10:51 AM

「持続可能な観光」探る 北海道でG20閣僚会合

 20カ国・地域(G20)観光相会合が25日、北海道倶知安町で開幕した。地域の暮らしや自然保護に配慮した「持続可能な観光」が主要なテーマ。初日は地元主催の歓迎レセプションがあり、赤羽一嘉国土交通相は「観光客の増加に伴い、地域の自然や文化の保護は多くの国に共通する課題となっている」と活発な討議を呼び掛けた。

 観光相会合がG20の正式な閣僚会合として開かれるのは初めてで、G20各国のほか、タイやベトナムなど11の国と国際機関も参加。この日は非公開の実務者会合もあり、田端浩観光庁長官らが出席した。26日は閣僚の討議を経て、共同宣言を採択する。

 赤羽氏は期間中、韓国の朴良雨文化体育観光相ら各国や国際機関の代表と個別に会談する。韓国は日本との関係悪化により訪日客が激減しており、赤羽氏は25日の記者会見で「観光交流の継続が重要。貴重な機会なので建設的な意見を交わしたい」と述べた。(共同)