Monday, October 28, 2019 10:13 AM

東京一極集中24年度に是正 地方創生で政府先送り

 地方創生の最重要課題である東京一極集中の是正に関し、政府が達成の目標時期を2024年度に先送りする方向で調整していることが28日、分かった。現在掲げている来年の達成が絶望的となり、今年6月、年末までに新たな目標を設定する方針を示していた。東京への人口の流入は止まっておらず、対策を充実しなければ再び掛け声倒れになりかねない。

 調整中の案では、24年4月〜25年3月の1年間に、東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)に地方から転入した人数と、地方に転出した人数を均衡させ人口膨張を抑える。現在は20年1月〜12月の転出入を均衡させるのが目標。期間は年度単位に変更する。

 政府内では一極集中是正が困難なことから、24年度より先の長期目標とする案も浮上したが、看板政策の一つである地方創生が後退したとの悪印象が避けられないため、採用を見送る。政府は20〜24年度の5年間を地方創生の第2期と位置付けており、最終年度までの達成を目指す構想だ。(共同)