Wednesday, October 30, 2019 10:17 AM

シリア新憲法委が初会合 和平進展期待も難航必至

 内戦が続くシリアの新憲法起草を目指す委員会の初会合が30日、スイス・ジュネーブで開かれた。米軍撤収やトルコ軍侵攻で情勢が緊迫する中、アサド政権と反体制派が参加。和平進展に向けた第一歩との期待もあるが、対立は依然深刻で起草作業は難航必至とみられる。

 国連のペデルセン特使(シリア担当)は、内戦で「苦しみや分断、不信が9年近く続いた」と演説。政権と反体制派の代表が共同議長を務める意義を強調し、新憲法が共存への「基盤となり得る」と期待した。

 政権側代表クズバリ氏は、憲法委成功への「大きな責任」があると述べる一方、政権はテロとの戦いを「今後も続ける」と強調した。政権は敵対勢力を全てテロリストと見なしている。反体制派代表バハラ氏は「困難な作業」が待っていると語った。(共同)