Thursday, October 31, 2019 10:26 AM
鉄塔・電柱強度見直し検討 台風15号の停電検証報告案
経済産業省は31日、台風15号による大規模停電を検証する有識者作業部会を開き、中間報告案を示した。鉄塔や電柱などの倒壊が相次いだことから、強度を含めた基準の見直しを検討する。電力会社が被害状況を早期に把握するため、初動での人員体制を最大限にしたり、道路が使えなくても送電線の被害を調べるため、ドローンを活用したりすることを掲げた。
台風15号では千葉県を中心に停電が長期化した。作業部会では東京電力から復旧対応の詳細を聞き議論。政府の関係省庁チームは部会の議論を踏まえ、年内に報告を取りまとめる。電柱や鉄塔の基準については経産省の別の作業部会などで見直しを進める。
中間報告案は倒壊すれば数万戸に影響する鉄塔の基準を優先的に検討するよう要請した。電柱は効果が高いとみられる地域で地中化を推進するなど、効率的な設備投資で送配電網の強靱化を目指す。(共同)
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