Thursday, October 31, 2019 10:27 AM

河井法相辞任、後任に森氏 妻の公選法違反疑惑で引責

 河井克行法相(56)=自民、衆院広島3区=は31日、安倍晋三首相と首相官邸で会い、閣僚の辞表を提出した。妻の案里氏(46)が7月の参院選広島選挙区で初当選した際、アナウンス担当の運動員に法定の倍額に当たる日当3万円を支払った公選法違反疑惑や自身の贈答品疑惑が報じられ、責任を取った。事実上の更迭で、安倍政権に大きな打撃となる。後任には自民党の森雅子元少子化対策担当相(55)が就任した。

 公選法違反疑惑で25日に更迭された菅原一秀前経済産業相に続き、9月11日の内閣改造で就任した新任閣僚2人が1週間以内に辞任に追い込まれた。野党は首相の任命責任とともに、大学入学共通テストに導入される英語の民間検定試験を巡り「身の丈に合わせて」と発言した萩生田光一文部科学相を追及する。与野党対立で国会は空転した。

 首相は「任命したのは私だ。責任を痛感している。国民におわびする。より一層身を引き締めて行政の責任を果たす」と記者団に述べた。(共同)