Thursday, October 31, 2019 10:28 AM

弾劾調査開始を正式決議へ 米下院、訴追手続き加速

 米下院本会議は31日、トランプ大統領のウクライナ疑惑の弾劾調査開始を正式に決定する決議案を野党民主党議員らの賛成多数で可決する。トランプ政権や与党共和党が「手続き上の不備」を主張し召喚状などを拒否してきたため議会手続き上、調査開始を明確に位置付け、弾劾訴追に向けた手続きを加速させる。

 決議案によると、弾劾訴追に向けて下院情報特別委員会が公聴会を開催する。ワシントン・ポスト紙によると、早ければ11月中旬にも開く予定。民主党が下院で当初目指していた11月下旬の感謝祭ごろの弾劾訴追決議は厳しいとの見方が強まっているが、米社会の関心が高いうちに訴追に持ち込みたい考えだ。

 公聴会では、これまで非公開で宣誓証言したボルカー前ウクライナ問題特別代表ら政府関係者に改めて証言を求め、手続きの透明化を図る。(共同)