Friday, November 01, 2019 10:44 AM

出火1時間前、異常なし 22年までに再建計画策定

 那覇市の首里城で主要施設の正殿などが焼失した火災で、出火の約1時間前に警備員が正殿内を見回り、異常がないことを確認していたことが1日、分かった。首里城を管理する一般財団法人「沖縄美ら島財団」が那覇市内で記者会見し、明らかにした。沖縄県警と消防は計100人超で実況見分、火災当時の状況から正殿内の北側付近から出火したとみており、原因の特定を急ぐ。

 玉城デニー知事は再建に向けた協力要請のため、首相官邸で菅義偉官房長官と会談。本土復帰50年の節目に当たる2022年までに、再建計画を策定する考えを伝えた。菅氏は「財政的な措置も含め、全面的に支援する」と述べた。

 財団などによると、現場周辺などでは10月27日から11月3日までの予定でイベント「首里城祭」が開催中で、正殿前の中庭(御庭)では30日夜、伝統芸能「組踊」上演に向けた準備作業があり、業者ら4人が正殿内にも出入りした。(共同)