Friday, November 01, 2019 10:45 AM
増税1カ月、高額品に反動 百貨店、家電の売り上げ減
消費税増税から1カ月が経過し、高額品を中心に衣料品や家電などで駆け込み需要の反動減が出ている。各地に被害をもたらした台風19号の影響もあり、10月の百貨店や家電量販店の売り上げは大きく落ち込んだ。軽減税率の効果で堅調な食品など、消費全体では前回増税時ほど減速していないとの見方も多いが、各社は影響の長期化を警戒している。
大手百貨店4社が1日発表した10月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月の実績を2割弱下回った。2014年4月の前回増税後と比べた消費の勢いは、台風19号による臨時休業の影響を除けば「前回並みか、若干弱い程度」(各社)との評価が多い。
各社の売上高は、高島屋が19.7%減、そごう・西武が19.2%減など。18.7%減だったJ・フロントリテイリングの担当者は「都市部より地方の方が(増税の影響が)厳しい。消費の完全復活には1年程度かかるのではないか」との見方を示した。(共同)
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