Monday, November 04, 2019 9:27 AM

中国を批判、特別会議提案 米、ASEAN側は不満

 米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が4日、タイ・バンコク郊外で開かれた。米国側はトランプ大統領が欠席し、オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が参加。海洋進出を続ける中国を「国際法違反」と批判し、ASEANに対して米国でトランプ氏との特別首脳会議開催を提案した。

 ただ、ASEAN側は閣僚級すら派遣しなかった米国に東南アジア軽視だと不満を募らせ、会議への首脳出席を議長国タイなど3カ国にとどめる“対抗措置”を取った。

 オブライエン氏は南シナ海問題を念頭に、ASEAN各国の沖合には膨大な石油や天然ガスが眠っているとした上で「中国はASEAN各国が自国沖で資源開発するのをやめさせようと脅迫してきた。こうした戦術は国際法に違反している」と強調した。(共同)