Monday, November 04, 2019 9:28 AM

白川郷で火災、小屋全焼 合掌造り集落被害なし

 4日午後2時40分ごろ、岐阜県白川村荻町の白川郷で、小屋が燃えていると付近の住民から119番があった。県警高山署によると、駐車場の小屋2棟が全焼し、約2時間後に鎮火した。世界文化遺産に登録されている合掌造り集落への被害はなく、けが人もいなかった。

 署によると、燃えたのは、集落に向かう観光客らが利用する村営「せせらぎ公園」の駐車場にある物置小屋と配電設備小屋。集落の中心部から約400メートル離れ、川を挟んで対岸にある。かやぶき屋根だが文化財ではないという。出火原因を調べている。

 白川村は、火の粉による延焼を防ぐため、集落に設置されている放水銃59基を稼働させるよう要請し、住民らがかやぶき屋根に放水した。村は世界文化遺産の首里城(那覇市)の火災を受け、集落や付近の住民に無線で注意を呼び掛けていた。(共同)