Monday, November 04, 2019 9:29 AM

習氏の国賓来日成功へ協力 日中首相、関係進展目指す

 安倍晋三首相は4日、訪問先のタイの首都バンコク郊外で中国の李克強首相と会談し、来春に予定する習近平中国国家主席の国賓来日の成功に向けた協力で一致した。両国関係の一層の進展を目指す方針も確認。北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射を踏まえ、国連安全保障理事会による制裁決議の完全履行が重要だとの認識も共有した。

 安倍首相は「日中の協力は確実に発展している。習氏来日を日中新時代にふさわしいものにしたい」と表明。李氏は自由貿易や多国間主義の意義に触れ「日中は共通利益に焦点を当て、拡大するときだ」と強調した。12月下旬で調整している日中韓3カ国首脳会談を中国四川省の成都で開催する考えも伝えた。両首相による会談は昨年10月下旬、北京で行われて以来、約1年ぶり。

 安倍首相は中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を巡り、適切な対応を要請。李氏は、中国が領有権を有するとの従来の主張を繰り返したとみられる。(共同)