Monday, November 04, 2019 9:30 AM

南シナ海で米中応酬 東アジアサミット

 日米中韓露と東南アジア諸国連合(ASEAN)など計18カ国が参加する東アジアサミットが4日、タイの首都バンコク郊外で開かれた。中国と一部のASEAN加盟国が領有権を争う南シナ海問題では、米国が中国の主張を真っ向から否定。中国は米国を念頭に域外国が介入しないよう要求し、応酬となった。

 外交筋によると、欠席したトランプ大統領の代理で出席したオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶとする中国の主張を認めないと強調。中国の李克強首相は、南シナ海で紛争が起きれば、中国が受ける経済的影響は計り知れず、域外国が緊張を高めるべきではないと反論した。

 オブライエン氏はサミット終了後の記者会見で、南シナ海には「帝国主義的な強国の居場所はない」と述べ、中国の姿勢を改めて批判した。(共同)