Wednesday, November 06, 2019 10:03 AM

平和体制構築は「不可欠」 北朝鮮巡り米高官

 米国の北朝鮮担当特別副代表を務めるアレックス・ウォン国務副次官補は5日、ワシントンのシンクタンクで講演し「(朝鮮半島の)平和体制は北朝鮮の明るい未来に向けたトランプ大統領のビジョンに不可欠だ」と述べた。北朝鮮側に米朝実務協議の早期再開を促す狙いがあるとみられる。

 ウォン氏は、平和体制構築が昨年6月の初の米朝首脳会談で署名されたシンガポール共同声明の「重要な柱」だと指摘。「朝鮮半島の戦略的転換」の可能性を秘めたもので、全ての関係国の利益を増大させ、北朝鮮にとって大量破壊兵器の開発計画が安全ではなく不安定要因となることを明確にするものだと語った。

 ワシントン・ポスト紙によると、国務副長官に指名されたビーガン北朝鮮担当特別代表は引き続き肩書を維持するが、米朝関連の日々の業務はウォン氏が担うことになるという。(共同)