Thursday, November 07, 2019 9:34 AM

IAEAが特別理事会 イラン核問題、査察巡り

 国際原子力機関(IAEA)は7日、イラン核問題を巡る特別理事会を開いた。イランの核活動に対する査察状況が協議される。イランが同国中部の核施設でIAEA査察官を短時間拘束した問題のほか、首都郊外にあるとされる「秘密施設」を巡る査察への協力が議題となるとみられる。

 米国の一方的離脱と制裁再開を受け、イランは合意履行の部分停止を繰り返し、イラン核合意は崩壊の瀬戸際にある。IAEA加盟国の義務である査察への協力は核合意の大前提で、対応が不十分だとみなされれば、イラン核問題の危機は深まることになる。

 イラン原子力庁によると同国は先週、査察官の核施設への立ち入りを拒否。「不審物」所持の疑いを理由としているが、理事会で詳細を説明する方針。また、外交筋によると首都テヘラン郊外の「秘密施設」で昨年、未申告の核物質が見つかっており、理事会で厳しい追及があるとみられる。(共同)