Thursday, November 07, 2019 9:37 AM

日本越える発射示唆し威嚇 北朝鮮大使、安倍首相非難

 北朝鮮外務省の宋日昊大使は7日、談話を発表し、10月31日に発射した「超大型多連装ロケット砲」について日本が弾道ミサイルだとみなしていることに反発、安倍晋三首相を「俗物だ」と非難した。日本上空を通過するミサイル発射の可能性を示唆し、安倍政権を強く威嚇した。朝鮮中央通信が伝えた。

 日朝国交正常化交渉を担当してきた宋氏が対日非難の談話を出すのは異例。一方、日本政府は北朝鮮当局者が参加するモスクワでの国際会議に外務省幹部を派遣。非核化を巡る米朝交渉の行方や北朝鮮側の出方を探る考えだが、日朝対話は一層困難な情勢となった。

 談話は、北朝鮮による一連の発射について「日本の安全保障に影響はない」としていた安倍氏が突然態度を変え、国連安全保障理事会決議に基づく制裁の徹底履行を訴えていると非難。日朝首脳会談の呼び掛けについて「正当な自衛的措置をののしった安倍は、永遠に平壌の敷居をまたぐ夢さえ見てはならない」と退けた。(共同)