Thursday, November 14, 2019 9:38 AM
GDP年0.2%増に鈍化 7〜9月、4期連続プラス
内閣府が14日発表した2019年7〜9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0.1%増、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は0.2%増だった。プラス成長は4四半期連続。10月の消費税増税前の駆け込み需要が個人消費を押し上げたが限定的で、夏の天候不順や、日韓対立に伴う訪日客消費の不振が響き、成長率は4〜6月期の年率1.8%増から鈍化した。
民間エコノミストは10〜12月期は増税に伴う消費落ち込みでマイナス成長に陥ると予測している。企業の設備投資や輸出を左右する世界経済の動向は依然として不透明で、20年は成長のけん引役が不在となって景気が足踏み局面に陥る懸念があり、日本経済は厳しい局面を迎える。
7〜9月期は個人消費が前期比0.4%増だった。駆け込み需要は家電や日用品、自動車などであったが、前回増税直前の14年1〜3月期の個人消費が2.0%増だったのに比べ、今回の駆け込みの規模は小さかったとみられる。改元と大型連休の効果で消費が活発だった4〜6月期からの反動もマイナスに働いた。(共同)
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