Thursday, November 14, 2019 9:39 AM

記述式中止法案を提出 4野党、導入阻止目指す

 立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党は14日、大学入学共通テストの国語と数学で導入が予定される記述式問題を中止する法案を衆院に提出した。採点ミスへの不安が解消できず、公平性が保てないとしている。萩生田光一文部科学相が導入見送りを発表した英語民間検定試験に続き、阻止を狙う考えだ。

 法案は独立行政法人大学入試センター法の改正案とし、センターが実施する試験はマークシート式で行うと明記した。ただ、萩生田氏は記述式で指摘される課題を解決した上で、2021年1月から予定通り導入する意向を示している。

 野党側は記述式試験について、採点者によって評価がばらつき、大勢のアルバイトの起用が予定されるため採点に必要な専門性が欠如すると指摘。受験生の自己採点が実際の成績と大きく外れ、合格可能性の低い大学に出願してしまったり、志望校への出願を断念したりする恐れがあるとしている。(共同)