Monday, November 18, 2019 9:22 AM
みずほ、企業年金減額 来年10月、53歳以下対象
みずほフィナンシャルグループ(FG)が2020年10月から企業年金を事実上、減額することが18日、分かった。傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行を中心とする約3万5000人の社員のうち53歳以下を対象とする。48〜53歳の社員が20年度中に会社を辞めた場合は減額しない特例を設けるため、中高年の早期退職が増える可能性がある。
みずほFGは年金減額の狙いを、超低金利の長期化を踏まえ「永続的に安定した給付を可能にするため」と説明し「退職を促す意図はない」(広報)としている。銀行は、インターネットバンキングに代表されるデジタル化の進展で人手が少なくて済むようになっている。超低金利で収益力も低下するなど経営環境は厳しい。みずほFGの思い切った取り組みは、人員削減に本腰を入れる他行に影響を与えそうだ。
現行の年金制度は、在職時に積み立てた元本に固定利率による利息を加えて支給している。新制度は市場金利に合わせて利率が変動するようにする。みずほFGは、超低金利が続く公算が大きいため、年金の減額は避けられないとみている。53歳以下で年齢が低い社員ほど減額幅が大きくなるような制度にする。(共同)
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