Monday, November 18, 2019 9:23 AM

英与野党、積極財政訴え EU離脱響き低成長に

 【ロンドン共同】欧州連合(EU)離脱を争点とした英下院の総選挙で、与野党とも積極財政を訴えている。離脱を巡る不透明感が英経済に響き、低成長に陥っていることが背景にある。双方とも有権者の関心の高い医療やインフラに資金を振り向ける考えだが、“ばらまき”の恐れもある。

 「EU離脱問題の不確実性が企業投資に大変な重荷となっている」。英中央銀行イングランド銀行(BOE)のカーニー総裁は7日の記者会見で強調した。BOEは2019年の実質成長率を1.4%と予測し、20年は1.2%に縮小すると見込む。米中貿易摩擦の影響もあり、英国の経済成長は当面低迷しそうだ。

 ジョンソン首相は18日、ロンドン市内で財界幹部らを前に、EU離脱を断行し、不透明感を払拭する姿勢をアピールした。