Tuesday, November 19, 2019 9:25 AM

性虐待疑惑で揺れる英王室 女王の次男、釈明に批判

 【ロンドン共同】エリザベス女王の次男アンドルー王子(59)に性的虐待事件への関与疑惑が持ち上がり、英王室が揺れている。王子が異例のテレビ取材に応じて潔白を主張したが、被害を訴える女性への配慮に欠けた態度に批判が噴出し、名誉回復の試みは「ひどく失敗」(BBC放送)。王室は深刻なイメージダウンに直面している。

 疑惑は、少女への性的虐待罪で米国で起訴され、勾留中の8月に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン被告による一連の事件に絡んで浮上。被告と親交があったとされる王子は16日に放映されたBBC放送によるバッキンガム宮殿での単独取材に対し、事件発覚後の2010年に被告の邸宅を訪れたことは認め、反省の意を示した。

 だが事件の被害者の一人で、17歳だった01年当時に王子に性交渉を強いられたと訴える女性に対しては「(その日は)ピザ屋に行っていた」などと反論。女性と「会った記憶はない」とし、女性の腰に手を回してポーズを取った当時の写真にも捏造の可能性があることを示唆した。