Tuesday, November 19, 2019 9:26 AM

イラン、ネット接続制限 反政府デモ全容つかめず

 【テヘラン共同】ガソリンの突然の値上げに抗議するデモが各地で続くイランで、当局がインターネットへの接続を大幅に制限した。政権を非難するデモの情報や動画の拡散を妨げ、混乱の早期収拾を図る目的とみられる。接続制限の影響もあり、デモの全体像は明らかになっていない。

 イランでは15日、事前の説明がないままガソリン価格が1.5倍に引き上げられ、米国の制裁の影響で苦境にあえぐ国民が反発。全31州のうち半数以上でデモが起きたとみられる。当局は、抗議が広がり始めた16日ごろからネットの接続制限を本格化した。

 ネットの接続状況を調べている民間団体「ネットブロックス」は「イランのほぼ全土で、ネットが遮断されている」と指摘、データの通信量は通常の7%に落ち込んだと分析した。