Tuesday, November 19, 2019 9:27 AM

損保3社保険金1兆円超も 19年度支出、台風で高水準

 損害保険大手3社は19日、自然災害に伴い2019年度の火災保険、自動車保険などの保険金支払額が合計9820億円に上る見通しだと発表した。9月の台風15号や10月の19号といった災害の多発で高水準となる。まだ保険金を申請していない被災者は多く、支払額が1兆円を超え、過去最大だった18年度の1兆6600億円に迫る可能性もある。保険金は各社の業績を圧迫しており、水害を補償する火災保険料の値上がりを招きそうだ。

 日本損害保険協会は19日、台風15号と19号による保険金の申請や問い合わせが5日時点で合計60万8279件になったと発表した。15号関連は都道府県別の内訳を公表し、千葉県が18万9324件で最も多かった。

 協会によると、15号関連の保険金の支払いは進んでいるが、19号関連はこれから本格化する。(共同)