Tuesday, November 19, 2019 9:28 AM

安倍首相、在職歴代1位 桂太郎抜き2887日

 安倍晋三首相の在職日数が20日、第1次内閣を含めた通算で2887日となり、戦前の桂太郎を抜いて憲政史上歴代1位となった。106年ぶりの記録更新を目前に、公選法違反疑惑で2閣僚が辞任。首相が主催する「桜を見る会」の問題では公私混同と批判を浴び、長期政権の「緩み」が露呈した。自民党総裁としての任期は残り2年を切った。デフレ脱却や憲法改正、北朝鮮による拉致問題など残る政策課題の実現に意欲を示すが、成果は見通せていない。

 首相は約5年半に及んだ小泉政権の後、2006年に就任。当時は52歳で戦後最年少だった。第1次内閣は、閣僚の相次ぐ不祥事や参院選の惨敗が続き、体調不良もあって約1年で幕を閉じた。その後、12年の衆院選で旧民主党から政権を奪還した後、7年近く首相の座を維持している。経済最優先を掲げ、日米同盟強化を図ってきた。

 与野党内に有力な対抗勢力は見当たらず「安倍1強」と呼ばれる体制を構築。内閣支持率はおおむね40%以上を保ち、政治基盤は安定している。(共同)