Wednesday, November 20, 2019 8:54 AM

難民申請者を中米へ送還か 米が新移民規制、反発必至

 【ロサンゼルス共同】米メディアは19日までに、トランプ政権が難民認定を求める中南米からの移民らに対し、申請手続きをグアテマラなど中米諸国で行うよう義務付ける新たな措置を近く発表すると伝えた。不寛容な移民政策の一環で、既に米国内で待機している移民らも中米諸国に強制送還する方針。実施時期などは不明だが、民主党や移民支援団体が激しく反発するのは必至だ。

 報道によると、トランプ政権はのグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスに対し、米国を目指す移民らの難民申請を受け付けさせる枠組みづくりを迫り、合意にこぎ着けた。

 政権は1月から、難民申請中の移民らをメキシコで待機させる制度を強行。新たな措置には、移民受け入れ手続きをさらに厳格化する狙いがある。来年11月の大統領選で移民問題の議論が過熱しそうだ。本格化するトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る議会弾劾調査から世論の注目をそらす思惑もあるとみられる。