Thursday, November 21, 2019 9:11 AM

報道の自由侵害と当局提訴 米記者5人、国境取材巡り

 【ロサンゼルス共同】中米諸国から米国への移民集団(キャラバン)取材時に米国境警備当局から取材写真の提供を強要されたのは報道の自由の侵害だとして、米市民のフリーカメラマン5人が20日、国土安全保障省などを相手取り、違法性認定を求める訴訟をニューヨークの連邦地裁に起こした。

 原告は大分市出身でニューヨーク在住の報道写真家ゴウ・ナカムラさんら。訴状によると、米当局が人権団体メンバーらの監視対象リストを作成、5人はリストに含まれるとしており、情報抹消も求めた。

 5人は昨年11月〜今年1月、米南部国境に向かっていた大規模な移民集団をメキシコなどで取材。国境地帯の入境施設から米国へ再入国した際、警備当局者から取材内容や写真の提供を強要され、米移民政策への賛否の表明も迫られた。