Friday, November 22, 2019 8:46 AM
日豪印とインフラ協力急ぐ 米高官、中国構想を批判
【ワシントン共同】米国務省のウェルズ筆頭副次官補は21日、首都ワシントンのシンクタンクで講演し、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げて南アジア地域で「不透明なインフラ整備を進めている」と批判した。日本やオーストラリア、インドと協力して、質が高く受け入れ国の経済事情にも配慮したインフラ支援を急ぐ考えを示した。
ウェルズ氏は、中国の融資を巡って財政悪化や汚職が指摘されるパキスタンを例に挙げ、中国が一帯一路の一環として進める「経済回廊」は「援助ではなく、中国の国有企業を潤すものだ」と断じた。
米国などの企業は、受け入れ国の教育や生活環境整備にも尽力していると強調し、南アジア各国に中国依存の脱却を促した。中国に対しては、米欧や日本の企業から大きな支援を受けて経済大国になりながら、途上国に不透明な融資攻勢をかけていると論じた。
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