Monday, November 25, 2019 9:19 AM

死刑廃止へ国民的議論を 日弁連シンポジウム

 来年までの死刑廃止を目指す日弁連が25日、シンポジウム「死刑廃止の実現を考える日」を東京・霞が関の弁護士会館で開いた。弁護士や与野党の政治家が冤罪の可能性など問題点を指摘し、廃止に向け国民的な議論が必要だと訴えた。

 シンポジウムには、1966年の静岡県の一家4人強盗殺人事件で死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(83)と姉秀子さん(86)も一時出席した。

 中本和洋前日弁連会長は、ローマ教皇フランシスコの来日を記念した東京ドームでのミサに袴田さんが出席したことに触れ「教皇は明確に死刑に反対している。今、廃止に向け大きな風が吹こうとしている」と話した。(共同)